研究シーズ集
北澤 雅之
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:感覚・知覚,認知,インタフェイス 知能機械工学科 教授 博士(工学)
人の特性を計測し、その特性を考慮したシステムや人の負荷を軽減するシステムの開発を 行っています。
人の特性計測と負荷軽減
人が膝を屈曲伸展させるときの特性を計測し、その特性 に合わせてリハビリを行える機器を開発しています。
膝の屈伸特性を考慮したリハビリ支援機器の開発
屈曲
伸展
屈曲
伸展 樫原 恵蔵
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:金属組織、顕微鏡観察、塑性加工 知能機械工学科 職位 教授 博士(工学)
巨大塑性ひずみ加工したアルミニウム合金やマグネシウム合金の特性に興味を持っている 金属素材および機械部品の組織観察および強度測定(引張試験・硬さ試験)
図1の繰り返し重ね接合圧延(ARB)法により塑性加工を繰り返すと、図 2の黒線のように強度が増加するが延性が低下する(図中SM, 1c→7c)
。そこで適度な温度(200℃,250℃)で焼鈍すると、加工まま(黒線)に比 べて強度を維持したまま延性が改善する(緑、青、紫線)。
図1 繰り返し重ね接合圧延(ARB)法
図2 ARB加工材および焼鈍材の0.2%耐力と均一伸びの関係
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大村 高弘
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:熱伝導率、熱拡散率、熱伝達率、伝熱計算 知能機械工学科 准教授 博士(工学)
省エネ対策を研究テーマにしています.特に断熱材の熱物性評価を専門にしております.
断熱材の熱伝導率や熱拡散率,比熱,熱伝達率の測定方法,真空断熱材の評価方法など.
表計算ソフトを使った温度場計算方法(誰でも数時間でマスター出来ます).
断熱材の熱物性評価技術に関する研究
① 定常法による熱伝導率測定精度向上に関する研究
② 安価で簡単,高精度な熱伝導率測定に関する研究
③ 周期加熱法による熱拡散率測定技術に関する研究,ISO化に関する仕事をしています.
④ 投下法による比熱測定技術に関する研究
⑤ 真空断熱材の熱伝導率推定方法に関する研究
⑥ 断熱材の熱伝導率解析に関する研究(固体、ふく射、気体による伝熱の分離方法を提案)
⑦ 表計算ソフトを使った誰にでも簡単にできる温度場計算方法の提案(二次元,三次元,定常,非定常計算)
⑧ ふく射伝熱の可視化に関する研究 古金谷圭三
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:繊維工学,安全工学 知能機械工学科 教授 博士(工学)
繊維の物理的性質の測定、品質管理。 リスクアセスメント。
繊維物性測定、安全工学
糸の物理的性質(糸幅、糸の摩擦、上撚り、曲げ剛性)の測定から編地の予測
糸
物性測定
編地の予測
曲げ剛性
糸幅、撚り、摩擦係数
~ロボット技術の活・転用~
キーワード:ロボティクス・ヒューマンインタフェース 知能機械工学科 准教授 博士(工学)
津田 尚明
ロボットに関する技術を,他分野でも活用したいと考えています.
アピールコメント
松葉杖歩行訓練器
ロボットや産業機械など,自動機械で使われるセ ンサやモータなどの技術を,福祉機器に適用してい ます.具体的には,松葉杖使用者の歩行方法を手 軽な装置で計測し,歩き方が不適切な人には自動 でアドバイスする装置について研究しています.
PC
・回転角度
・角速度
・接地/不接地 Beep! 危険!
情報を分析
圧覚提示による動作教示
人間が他人に動作を教示するとき,
学習者の手をとって身振りを教える 方法(手導き)がよく使われます.本 研究では,ロボット技術を用いた動 作教示を目指しています.
現在,書道の筆記動作の教示を課
題にしています. 圧覚提示装置
日高川町と連携し,
WARAIロボット も作りました
研究紹介
センサやモータの利用など,ロボット技術に関係する分野(メカトロニクス分野).
相談・協力分野
ロボット技術 を使って生活を便利に するための研究をしています.詳しくは研究室のホーム ページ(トップページ→学科紹介→知能機械工学科→教員・研究紹介)をご覧下さい.
キーワード:計算工学,構造力学 知能機械工学科 准教授 博士(工学)
山東 篤
製品設計に役立ち,かつ分かりやすいシミュレーション手法の開発を目指しています.
アピールコメント 研究紹介
商用CAEを用いた構造解析,有限要素法を基礎とした構造解析ソフトウェアの自主開発 相談・協力分野
最適化による椅子の意匠設計 最適化によって黄金比や合理性といった美しさ の因子を設計案に組み込み,意匠性(美しさ)に 優れた形体を自動的に創生します.
剛性最大化により創生し た脚部を持つ椅子 寸法比率を黄金比に
調整した椅子 局所領域の応力計算(重合メッシュ法)
有限要素法を基礎とした構造解析手法の研究 製品の外力に対する安全性を試算する計算手法 の改良を行っています.
メッシュを重ね合わせて
・円孔をモデル化
・ズーミング
局所領域の応力分布
※平成25年度以降,民間企業から構造解析に関する受託研究をのべ3件実施しています.
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~環境に優しい機械加工~
三原 由雅
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:セミドライ,切削油 知能機械工学科 准教授 工学修士
身分証 用写真を 使用して 下さい
必要最小限の切削油で機械加工を行っています.
切削油の極微量潤滑による機械加工,切削加工
作業環境改善のため 切削油の供給を必要 最小限に留める
エコ・フレンドリ-
従来の機械加工では 大量の切削油を供給 していたが...
静電噴射によるスポット供給
早坂 良
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:機能性流体,熱流体シミュレーション 知能機械工学科 准教授 博士(工学)
顔写真
理論予測が困難な熱流体現象をコンピュータでシミュレートし,新材料の創製を目指します 機能性流体,微粒子薄膜作製,熱流体シミュレーション,コンピュータグラフィックス(OpenGL)
磁気機能性流体
機能性流体とは磁石を近づけたり,コイルに電流を 流して磁界を変えるなどにより,簡単に性質が変わる 流体のことです.上の図は磁気粘性流体で,磁界に よって粘度(ドロドロ度)が変わります.左の図はシ ミュレーションの結果です.この流体の粘度を実験と 計算の両方から解明します.
OpenGLを用いた可視化ソフトの開発
(Transaction of the Japan Society for Simulation Technology, Vol.8,(2016),No.1,p.41-48)
実験や計算結果を説明するときは,見やすくてわ かりやすい形で表現する必要があります.具体的に は,OpenGLを用いた可視化ソフトを開発します.
田邉 大貴
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:熱可塑性CFRP,融着接合,連続成形 知能機械工学科 助教 博士(工学)
熱可塑性CFRPの融着・成形に関して,オリジナルの製造装置を自作して研究を進めています.
熱可塑性CFRPの各種融着接合や異種材接合,連続成形技術など.
0 5 10 15 20 25 30 35
エポキシ 接着
アクリル 接着
Ni-Cr線 (3本)
CF束 (3本)
開繊CF 90º
開繊CF 0º 引張せん断強さ,τap(MPa)
+55%
+50%
+37%
+140%
電気式融着(ドイツ),τap=20MPa 誘導融着(ドイツ),τap=25MPa
31 MPa
接着接合 電気式融着接合(発熱体の種類)
引張せん断強さ,
熱可塑性CFRP 絶縁板
銅電極 開繊炭素繊維
(抵抗発熱体) 樹脂フィルム
加圧
炭素繊維発熱体を用いた電気式融着接合技術
新技術
電気式融着方法
開繊炭素繊維を抵抗発熱体に用いることにより,融着層を繊維強 化し,リサイクル性や耐食性も向上可能.
開繊炭素繊維の繊維方向を引張せん断方向と同一方向にするこ とにより,引張せん断強度を大幅に向上可能.
抵抗発熱体 (開繊炭素繊維)
村山暢
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
キーワード:群ロボット,自律分散システム 知能機械工学科 准教授 博士(工学)
オートメーション(自動化)や情報通信技術,最適化の分野で相談に応じることができます.
制御・計測システムの自律化・知能化・無線化・分散化・最適化.
広大な空間(災害地、海洋上、山間部、など)に 一時的に無線通信環境を与えるための
・ロボットの移動アルゴリズムの研究開発
・構築される通信ネットワークの制御と評価
・試作ロボットシステムの開発 を行っています.
遠隔ロボット 操作者
遠隔操作ロボット
通信需要者 インターネット
⾃律分散移動ロボット群
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アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
~ひと・ものを雷から守る~
キーワード:雷,耐雷設計,電磁界 電気情報工学科 教授 博士(工学)
山吹巧一
雷によって発生する高電圧、大電流、強電磁界から電気設備を守ります 電気設備の耐雷指針、電磁誘導障害対策、3次元電磁界解析
電位分布 機器 避雷針
分電盤
陸上・洋上風力発電の耐雷設計 建築物の雷接地パフォーマンスの解明
サネット洋上風力発電所(英国)の 建設風景
急 速 に 研 究 と 開 発 が 進 ん で い る洋 上 風 力 発電所ですが、設置環 境 の 違 い よ り 、 地 上 設 備 と 比 べ て雷 撃回 数 は 著し く多く なるも の と 予想されています。
雷 に よ る 電 力 供 給 障 害を発生させることなく、
洋 上 発 電 電 力 を 地 上 に 運 ぶ た め の 手 法 に つ い て 検討 していま す 。
雷 撃 に よ る 大 電 流 や 高 電 圧 か ら 電 気 機 器 を守 る も の と して避 雷 針 や 接 地 棒 が 使 わ れ て き ま し た が 、 こ れ ま での 考 え 方 で は 現 代 の 情 報 ・ 通 信 機 器 を 始 め た と す る 弱 電 機 器 を 十 分 に 保 護 す る こ と は で き な い こ と が わ かってきました。
こ こ で は 、雷 接 地 パ フ ォ ー マ ンスの基礎として、接地電極間 に お け る 移 行 電 圧 を 実 験 及 び 数値解析により検討しています。
接地棒
アピールコメント 研究紹介 相談・協力分野
~知識処理・学習・コンピュータシミュレーション~
キーワード:人工知能,最適化 電気情報工学科 教授 博士(工学)
謝孟春
震災後の火災の延焼状況と危険性の予測,津波避難のシミュレーションを開発している.
業務の効率をアップするための最適化.防災シミュレーション.
出火直後 2時間後 4時間後
6時間後 鎮火(約7時間後)
100%
0%
津波避難シミュレーション
津波による人的被害の程度は避難場所に辿り着くまでの人 間の行動に左右される.どのような行動が被害の軽減に繋が るかを調べ、津波避難シミュレーションを開発している.
火災延焼と危険マップの予測